導入事例

株式会社ペガシスインタビュー イメージ画像

株式会社ペガシスインタビュー
若き動画コーデックの「匠」が語る、エンコーダの真実

プラットフォーム

PC

導入製品

CRI Sofdec

2002年11月26日インタビュー

世界に認められた「TMPGEnc」

田中: 確か「TMPGEnc」は、どこか海外のエンコーダのランキングサイトの評価で、上位に入賞していたような記憶があるのですが覚えてらっしゃいますか? ハンガリーかポーランドといった、東欧系だったような気がするのですが…。

堀: ハンガリーです。URLは http://www.tecoltd.com/enctest/enctest.htm です。
(一同、URLをクリック!)

司会: クリッカブルなインタビューって、なんか新鮮ですね(笑)。

堀: (笑)

田中: ランキングって、どこにありますか?

堀: このページの下の方に載っていますよ!

田中: あ、みつかりました! …ていうか、第1位じゃないですか!!

堀: はい!

司会: エンコーダとしては、もはやデファクトスタンダードとも言える地位を築きつつありますが、どんなお気持ちですか?

堀: 今まで作ってきたものが認められるのはやっぱり嬉しいですね~。でも、まだまだ改良を続けていきたいです。

松下: 先程、画質に苦労されたとのことでしたが、技術的にはどのような部分で工夫されたのでしょうか? スピードやメモリ、CPU、OSなど、具体的な技術内容について教えて下さい。

堀: 例えば、リファレンスエンコーダ(※1)だと、I/P/Bピクチャ(※2)ごとにビットレート配分を固定しているんです。これだと、エンコーダ作成時に想定したシーンではうまく動くのですが、動きのほとんど無いシーンや逆に激しすぎるシーンだとビットレート配分が破綻してしまいます。

(※1)リファレンスエンコーダ: MPEG規格から参考のために提供されている、基準となるエンコーダ。
(※2)I/P/Bピクチャ: MPEGで規定されたピクチャ(画面)の種類。時間軸上の相関の取り方で3種類に分かれる。

田中: なるほど。

堀: I/P/Bピクチャの区分にとらわれずに、シーンの動きや画像の細かさなどを見て最適なビットレート配分を行うようにしています。

この設計は「TMPGEnc」を作り始めたころから変わっていませんが、徐々にパラメータを調整していき、どのようなシーンでも破綻なく、うまくエンコードできるようになっています。

田中: 「破綻」というのは、指定したビットレートにならないってことですか?

堀: 例えば、動きのほとんど無いシーンでは、P/Bピクチャの圧縮率を高めてIピクチャにビットレートを多く振り分けると全体的な画質が向上します。しかし、それをそのまま動きの激しいシーンで使ってしまうと、P/Bピクチャの圧縮率が高すぎるために激しく残像が出たりしてしまいます。

田中: 画質の問題なんですね。

松下: デコーダだと、与えられたストリームを展開するだけなので、ある意味単純なのですが、エンコーダとなると「本人の気持ち」みたいなものが強く反映されるもののような気がしますね。

ページ上部へ

最新採用タイトル

Paradigm Paradox

幽☆遊☆白書 GENKAIバトル魂

幽☆遊☆白書 GENKAIバトル魂

毎日♪ 衛宮さんちの今日のごはん

ワンダーボーイ アーシャ・イン・モンスターワールド

イベント・セミナー

最新導入事例

ニュースリリース