PSPで最高の表現を追及したProject Soulが送る最新作『ソウルキャリバー Broken Destiny』開発秘話
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———今回もほぼ世界同時発売になりましたね
星野: 実は今回、日本版でも他の言語にするとその言語で表示されます。なので、イタリア語を勉強したい方はイタリア語の設定で遊んでください(笑)。
日山: 最初からワールドワイドで展開することを前提に、どの言語にも対応できる画面レイアウトなどを考えて作りましたね。
———気が早いですが、今後のソウルキャリバーシリーズの展望を聞かせてください
日山: 今後について、まだ詳しい事はお話できませんが、ファンの皆様に支えられてここまできたシリーズなので、期待を裏切らないように、もっともっと良いゲームを目指していきたいとスタッフ一同考えています。今後もより良い「ソウルキャリバー」を期待して欲しいですね。
———では、最後にDEVELOPER'S TALK恒例となっていますが、ユーザーさんと、同業のゲーム開発者の皆さんに一言ずつコメントをお願いします
熊坂: 先ほどの話題にもありましたが、今回は様々な言語で遊べます。テキスト担当だったのもあるのですが、ぜひ色々な言語で試してみてください。勉強にもなります(笑)。ゲーム開発者の皆さんに対しては、元気が無いと言われる昨今の日本のゲーム業界ですが、お互いに無い所を補い、協力しながら、世界に負けないゲームを作っていければと思います。
吉江: モデリングを担当したので思い入れがあるのですが、ぜひ新キャラクターのダンピエールとゲストキャラクターのクレイトスで遊んでみてください。新しい要素も満載です。今回は久しぶりにハードのスペックが限られている中でのゲーム作りだったのですが、ローポリのゲーム作りも結構面白いです(笑)。皆さんもハイエンドばかりじゃなくてたまにはローポリゲームも作りましょう。
久保: 今回はキャラクタークリエイションが一番苦しくて工夫した部分です。シリーズの中でも特に充実していて、前回の『ソウルキャリバーIV』で要望が多かった、キャラクターのメインコスチュームも使えるようになっています。また、男女間でパーツを入れ替えられるようになっていて、『ソウルキャリバーIV』よりもさらに面白いキャラ作りができるんじゃないでしょうか。開発者の皆さんへの一言としては、限られた環境の中でテクスチャ容量も確保できないところで、解像度を調整したりローポリで頑張ったりして、良い物に見えるように挑戦しました。そんなチャレンジも良いのではないでしょうか。共にがんばっていきましょう。
星野: 携帯ゲーム機なので、なるべく快適に、ちょっとした時間で遊べるように頑張って開発しましたので楽しんでください。同業者の皆さんには、昔のゲーム開発現場のように、メモリをギリギリまで切り詰めたり、CPUをいじり倒したり、といったのが好きな方は、そういった世界がPSPには待っているので、ぜひ一緒に楽しみましょう(笑)。
北原: みんなよっぽどギリギリに詰めるのが楽しかったのね(笑)。
星野: 今考えると(笑)。昔のゲーム開発を思い出して、ちょっと懐かしい感じでしたね(笑)
北原: 自分は格闘ゲームが苦手で、「ソウルキャリバー」もクリアできていないのですが、そういうユーザーの方にも、「ガントレット」モードでは今までにないくらい親切にナビゲーションしてくれます。ガードボタンの使い方から丁寧に教えてくれるんです。ちょっとずつ上手くなると、オンラインでも遊びたくなってくると思います。僕も一生懸命練習するので、ぜひ一緒に遊びましょう。開発者の皆さんには、会社も大切ですが、家族も大切にしましょうという言葉を贈りたいです(笑)。
北原氏
中鶴: ぜひ音に意識を集中して遊んでみてください。『ソウルキャリバーIV』を体験した方でも満足できるような音の仕上がりになっていると思います。また、長時間遊んでも聞こえの良い音作りができていると思います。同業他社の方には、意外にスペックが限られているゲーム機も楽しいと思います。スペックは変われど目指すサウンドは変わりません。環境が変わっても、与えられた物の中で最高のものを実現するのがプロだと思います。なので、同じサウンドクリエイターの皆さん、スペックに惑わされずに、共にいい音を作っていきましょう。
矢野: 今回は「ソウルキャリバー」シリーズの中でも、パンチの手応えや剣の切り応えが上手くサウンドで表現できていると思います。ぜひそういうところもチェックしながら遊んでみてください。開発者の皆さんには、PSPでもハイエンドなサウンドは頑張れば実現できます。PSPという小さな箱庭で、夢のようなサウンドを一緒に作っていきましょう。
日山: 今回は初心者から上級者の方まで、多くの人に遊んでいただける格闘ゲームを目指しました。今までのシリーズ以上に、より熱くなる、遊び甲斐のあるゲームになっています。ビジュアル、サウンド、プログラム、モーション、あらゆる面で努力しているゲームなので、ぜひ手にとってみて欲しいですね。開発者の皆さんには、一緒に格闘ゲーム市場に新しい風を送り込んで行きましょうと伝えたいです。格闘ゲームがこの世に出てから20年くらいが経過して、市場的に元気の無い一面も時折感じますが、まだまだ可能性のあるジャンルだと思いますので!!
———本日はどうもありがとうございました!
バンダイナムコゲームス 未来研究所にて
※当ページでは、ゲームニュース&コミュニティサイトiNSIDEにて掲載された記事をご紹介しています。
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