ニュースリリース

2003年6月17日

CRI・ミドルウェア、ドルビーデジタル5.1chに対応
“PlayStation®2”用ゲームタイトル上で、より臨場感のあるムービーシーンが実現可能に

株式会社CRI・ミドルウェア(本社:東京都港区、取締役COO:野沢隆)は、この度、ゲームソフト向けミドルウェア「CRI ADX™」と「CRI Sofdec™」の“PlayStation®2”版をバージョンアップし、ドルビーデジタル5.1chオーディオの再生に対応致しました。

今回、弊社が開発に成功したのは、5.1ch再生を実現するためのドルビーデジタルストリーム再生機能、および、ムービーデータにドルビーデジタル5.1chオーディオを付加する機能です。これにより、「CRI ADX™」と「CRI Sofdec™」上でドルビーデジタル5.1chオーディオを再生することが可能となりました。

ドルビーデジタルは、すでに映画やDVDでも実証されているとおり、臨場感あふれる迫力のサウンド効果を実現する最大フルレンジの5チャンネルと、「.1」もしくはLFEと呼ばれる低音効果用のみの補助チャンネル、計5.1チャンネル分の音声を伝送し保存するための高度な知覚コーディング技術です。ドルビーデジタルで5.1chエンコードされた音声は左・右・センターフロントスピーカー、左右リアスピーカー、低音のみを出力するサブウーファーといった6個のスピーカーを使用して再生できます。

従来、ドルビーデジタル音声を再生するには、AC3ストリームからS/PDIF形式への面倒な変換処理が必要でした。「CRI ADX™」と「CRI Sofdec™」は、自動的にS/PDIF形式への変換処理を行います。これにより、ソフトウェアパブリッシャーおよびデベロッパーの皆様が、ゲームのムービーデータにドルビーデジタル5.1ch音声を迅速かつ容易に実装することを可能にしました。

また、「CRI ADX™」と「CRI Sofdec™」は、ドルビーデジタル5.1chオーディオデータとステレオオーディオデータの同時出力を可能にしました。ドルビーデジタルとステレオデータの同時出力に対応したことにより、ソフトウェアパブリッシャーおよびデベロッパーの皆様は、ユーザのオーディオ環境を意識することなく、ドルビーデジタル5.1ch環境/従来のステレオ環境の双方に対応したソフトウェアを気軽に制作することが可能となります。

弊社ミドルウェアのドルビーデジタル対応により、今後、より多くのドルビーデジタル5.1ch対応ソフトウェアのリリースが予想されます。さらに、昨今ドルビーデジタル対応機器の普及もめざましく、近い将来、ドルビーデジタル5.1ch対応のソフトウェアが主流となっていくことでしょう。

全世界で700を超えるタイトルに採用され、音質・画質・機能・サポート面ですでに高い評価を頂いているCRIミドルウェア。今回のドルビーデジタル対応により、さらなる市場拡大を目指すとともに、良質なコンテンツ制作を強力にバックアップしていきます。

なお、ドルビーデジタル対応に関しては、ミドルウェア上で対応するだけでなく、5.1チャンネル分のオーディオデータを制作するための各種ツール類も充実させていく予定です。ドルビーデジタルのデータ作成から実装まで、今後、よりスムーズな開発を支援する環境を整えてまいります。

CRI・ミドルウェアは、多彩なミドルウェア製品群により、ソフトウェアパブリッシャーおよびデベロッパーの皆様がコンテンツの中身の創造・制作に専念して頂けるような環境の実現をお約束致します。

※ “PlayStation”は、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。
※ Dolby、ドルビー及びダブルD記号はドルビーラボラトリーズの商標です。
※ 本ニュースリリース上に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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