音声・映像関連ミドルウェアブランドCRIWARE®(シーアールアイウェア)を展開する株式会社CRI・ミドルウェア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:押見正雄、以下CRI)は、動画関連の新製品として、H.264 やMP4等の動画フォーマットで圧縮済みの動画データを、さらに画質劣化なしで1/2に圧縮する、高圧縮ソフトウェアトランスコードシステム「CRI DietCoder(シーアールアイ ダイエットコーダー)」を提供開始いたします。一般的にトランスコーダーの役割は、再生デバイスに合わせて動画フォーマットを変換することですが、「CRI DietCoder」はフォーマット変換に加えて、画質を劣化させることなく圧縮し、高画質かつ軽量な動画データを実現します。
スマートフォンの動画視聴時間が2倍
動画データサイズを1/2にすることで、データ送信にかかる通信コストも1/2に削減できます。言い換えると、同じ通信コストで2倍の長さの動画を扱えることになります。
例えば、動画配信サービスで、スマートフォンで視聴するユーザーを対象とした場合、スマートフォンの定額小容量プラン2GBで視聴できるのは9時間分の動画コンテンツとされています(2016年1月26日現在、中画質512kbpsの場合)。動画データサイズを1/2にすることで、同じプランのユーザーに、2倍となる18時間分のコンテンツを提供でき、ユーザー満足度を上げることができます。
「CRI DietCoder」の主な提供先は、映像・放送業界の動画コンテンツホルダーやポストプロダクション、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス提供企業、また監視カメラの映像などビッグデータとして大量の動画データを取り扱う企業です。
動画の課題① 動画トラフィックの増加と通信コスト
動画配信の市場はここ数年、通信環境やデバイスの進化によって急速に拡がっています。スマートフォンの普及やユーザー投稿型サービスの人気で動画視聴する環境が身近になり、VODによる有料・無料配信サービスも各社様々なサービスが提供されるようになりました。「2019年には、全世界のコンシューマ向けインターネットトラフィックにおいて、その80%をコンシューマ向けインターネット動画トラフィックが占めるだろう(※)」とも言われています(※「Cisco Visual Networking Index(VNI):予測と方法論、2014 ~ 2019 年」より)。また、動画はエンターテインメントだけでなく、監視カメラやドライブレコーダーのように、ビッグデータと呼ばれる記録データとしても多用されるようになりました。このような動画のニーズにともない、音楽や画像に比べて圧倒的にデータサイズが大きい動画は、通信やストレージ(データの保存場所)にかかる莫大なコストが課題となっています。
動画の課題② 動画データの圧縮と画質の劣化
動画データは、スマートフォン、PC、タブレットなど、再生するデバイスに適したフォーマットにトランスコード(変換・圧縮)する必要があります。その際、通信コストを抑えるためにデータサイズを小さくすると画質劣化が起こり、視聴ユーザーの満足度が低下します。逆に画質を優先するとデータサイズが大きくなり、通信コストが高くなるため配信できる時間が短くなります。データの圧縮度合いと画質にはジレンマがあり、それを解決するには熟練したトランスコード技術や、動画データを目でチェックして劣化部分を修復するといったアナログかつ膨大な作業が必要となります。
■「CRI DietCoder」の特長とメリット
これら二つの動画データの大きな課題を一気に解決するのが「CRI DietCoder」です。
「CRI DietCoder」は、H.264 やMP4等のフォーマットで圧縮されている動画データを、さらに画質劣化なしで1/2に圧縮するソフトウェアトランスコーダーと、圧縮劣化の有無を即時検出する画質評価システムからなる、トランスコードシステムです。
1.画質を劣化させずに動画配信用データを1/2に圧縮
CRIは、20年前にCDやDVDなどの光ディスクメディアを搭載した家庭用ゲーム機が誕生したときから、ソフトウェアによる動画圧縮・再生の技術を研究開発し、ミドルウェアとして提供してきました。そこで培った圧縮技術と、蓄積してきた “動画のノイズ・画像劣化を見極めて分析するノウハウ”をシステム化し組み合わせることで、画質を劣化させず、かつ高圧縮が可能なトランスコードを実現しました。動画サイズを1/2圧縮することで通信コストも1/2になり、動画配信における通信コストの大幅な削減が可能になります。
2.圧縮劣化の有無を即時検出
トランスコード後の動画データは画質検証が行われます。この検証作業は視認に頼ることが多く、多大な作業時間と負担がかかっています。「CRI DietCoder」はトランスコードと同時に画質を数値化することで、劣化有無の即時検出を可能にしました。画質をグラフ化することで劣化箇所や劣化具合をすばやく発見でき、検証にかける時間を大幅に削減できます。
■「CRI DietCoder」の製品紹介ページ
http://www.cri-mw.co.jp/product/streaming/dietcoder/index.html
■「CRI DietCoder」に関するお問い合わせ
http://www.cri-mw.co.jp/contact/
CRI・ミドルウェアは、多彩なツール&ミドルウェア製品群「CRIWARE」を通じて、コンテンツやサービスのクオリティ向上、ユーザビリティの向上、開発効率化やコスト削減をサポートし、お客様の事業拡大や開発効率化に貢献してまいります。
本リリースに関するお問い合わせ先 担当:尾沢、伊勢田 E-mail: press@cri-mw.co.jp URL: http://www.cri-mw.co.jp/ |
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