要素技術

音声技術

CRIグループは、長年にわたり音声・映像等の技術を研究開発し、お客様とともに技術検証を繰り返してきました。こうして蓄積された経験やノウハウ、またこうした実績に基づくお客様からの信頼が、CRIの技術評価や企業価値を向上させています。
ここでは、CRIグループの保有する数ある技術のうち、音声技術の一端をご紹介いたします。

音声信号処理

デジタルフィルタ処理などを用い、音に対して様々なエフェクトをリアルタイムに適用する技術です。

音声コーデック

独自開発した音声圧縮コーデックADX、HCA、HCA-MX により、様々なプラットフォームに音声技術を展開。HCA-MXは複数の圧縮音声を復号化することなくミキシングできる仕組みをもっており、ゲーム等で大量の音声再生が必要な場合に負荷軽減に貢献する。

音声分析

音声からのリップシンク解析は、ファルマント抽出に頼らずに機械学習を活用しています。

音程変化 / 声質変化

音程と声質を分離して解析することで音声の性格を変えることなく音程を変化させたり、逆に女性から男性のような声の印象を全く別のイメージに変化させることが可能です。

楽曲解析

独自の楽曲解析により、拍の位置、曲の速さ(BPM)、盛り上がり度合い、サビフレーズの抽出や和音解析を行います。Constant-Q変換を使用するなどして、高速処理できるのも特徴です。

サウンドオーサリング

デジタルオーディオワークステーション(DAW)の操作感に近い独自のサウンドオーサリングツールをWindows/Mac向けに提供しています。ゲーム等で大量のサウンドデータを管理する必要があったり、インタラクティブに変化するサウンド要素が多い場合は、オーサリングツール上で設定・視聴することでプログラマの手を介さずにサウンドの調整を行うことが出来ます。

圧電素子音声出力技術

通常は単音しか鳴らす事のできないブザーを独自の技術で、張りのある音声や単音では表現できない表情豊かな音色を再生することが可能です。

高音質アンプ技術

DACやアナログアンプを使用することなく、汎用部品のみの回路で極めてノイズが少なく波形再現性の高い高音質な再生が可能な独自のアンプ技術です。

省メモリ / 低負荷のリアルタイムサウンドシステム

数MHzクラスの低クロックマイコンであっても圧縮音源のデコードから複数音源のミキシング&再生までをリアルタイムで実現可能なサウンドシステムです。

筐体補正、音場補正

スピーカ&筐体の特性を事前計測し、筐体設計上から発生する音声再生時の周波数や位相の歪みをリアルタイムに補正する事で、本来の歪みのない高音質な再生を実現したり、スピーカ位置に依存せず音場をさらに広げたりする事が可能な技術です。

音声のポストプロダクション

スタジオ収録した音声を、音声データの用途に合わせた加工(ノイズ除去、バランス調整など)を行います。