CRIグループは、長年にわたり音声・映像等の技術を研究開発し、お客様とともに技術検証を繰り返してきました。こうして蓄積された経験やノウハウ、またこうした実績に基づくお客様からの信頼が、CRIの技術評価や企業価値を向上させています。
ここでは、CRIグループの保有する数ある技術のうち、映像/グラフィックス技術の一端をご紹介いたします。
映像データを解析し動き、顔、物体、ノイズなどを検知し、映像データの確認の手間を減らすことが可能です。映像解析にはディープラーニング、独自の手法を組み合わせ、アプリやサービスにあった最適な方法を提供します。
動画を滑らかに再生するためには、アプリケーションの更新周期や描画のレイテンシも考慮したうえで、動画の復号化負荷を分散し安定して復号化結果を描画する必要があります。ゲーム機やデバイスの特徴を考慮したうえで、描画やデコードのタイミングを調整して再生することができます。
ゲーム機で実績のある独自の圧縮コーデックから、H.264やVP9などの汎用のコーデックまで様々な動画コーデックを取り扱うことができます。単純な圧縮ツールではなく、エンコードライブラリとしてリアルタイム処理するなどの対応も可能です。
DVD等のディスクメディアからの複数同時再生等で流量制御のノウハウを蓄積し、ネットワーク再生時はHLS等の汎用フォーマットも使用できます。
元となる映像の上に、ヒートマップやグラフ、商品情報などの別の動画(透明度つき動画)を重ね合わせることができます。時刻同期制御により、元となる動画に合わせて再生されます。ON/OFFをリアルタイムに行うことも可能です。
映像の各画素(ピクセル)はRGB等の色情報で表現されますが、各ピクセルにアルファ値(透明度情報)を付加するのがアルファムービーです。ピクセル単位で255段階の透明度を持つ方式や、3段階の透明度情報を色情報に織り込む方式などがあります。アルファムービーを使用することで、ゲーム画面や背景画面、複数の動画の重ね合わせ表現が可能となり、映像のバリエーションを大きく増やすことができます。
動画の圧縮には非常に多くのパラメータが存在します。長年動画圧縮を行ってきたノウハウを凝縮し、映像内容に合わせて圧縮パラメータを調整することで、画質を維持したまま高い圧縮率を実現できます。劣化度合いの数値解析なども併用します。さらにリアルタイムでの動画圧縮にも適用できるため、カメラ映像をその場で圧縮してデータ容量を削減するなどの用途にも効果があります。
VR動画は高いフレームレートで滑らかに再生できないと、視聴者に違和感が発生し、酔いにもつながってしまいます。HMDの向きを変えた時にも処理落ちなく滑らかに動く必要があります。ゲーム向けに滑らかな再生にこだわってきた動画技術は、負荷変動を抑えるなど処理落ちに強い構成になっており、VR動画の滑らかな再生を実現します。
H.264 や H.265 は映像データの圧縮方法を取り決めた世界標準の規格です。CRIはこの圧縮方法に精通し、1ビットも無駄にしないデータ圧縮を始め、様々なアプリやサービスにあった設定の提案、ネットワークプロトコルなど周辺技術の提供を行っています。
広角レンズで撮影された時の歪みや、露出を自動的に最適値に設定することができます。 静止画を加工する際には大量のパラメーターを設定する必要がありますが、CRIでは蓄積された知見をもとに自動的に「いい感じ」に設定する技術があります。
AR Kit及びAI、Deep Learnungの手法を活用した顔認識、表情認識、視線認識のエンジンを開発しております。エンジンを活用した第一弾のアプリケーションとして、視線移動と瞬きだけで電子書籍を読むことのできる、手の不自由な方、肢体不自由の方向けのソフトウェアを開発しております。
静止画素材でよく使用されるJpegは非可逆圧縮のため情報が欠落しており、再加工すると劣化していきます。 CRIではdngなどのRAW形式の静止画を扱うことができます。 これにより、加工時に白飛びや黒つぶれを抑えることができ、高画質な静止画加工を行うことができます。
静止画圧縮方式の一種である減色(8bitインデックスカラー化)を他社製品と比較して高画質に行うことができる技術。透過度(アルファ)を持った画像への対応や、任意色数への減色、固定パレット減色、複数画像共通パレット減色、組込機器向けディスプレイ対応、16bitインデックスカラー対応など、豊富な機能を提供可能です。
OpenGLやWebGL、DirectXなどを使用した、リアルタイムカットシーン向けのグラフィックスエンジンを提供できます。 組込機器やゲーム機、ブラウザにいたるまで、様々な環境でリアルタイムかつ美麗な演出を行うことができます。
各種3Dソフト、またUnityやUnreal Engine等のゲームエンジンを活用して3Dキャラクターに命を吹き込む手付けアニメーションの制作を行っております。IP作品の場合は、原作を研究し、世界観とキャラクターを理解した上で制作を行います。演出家の意図をくみ取り、場合によってはコンテからの受注も可能です。
ある映像から別の映像に切り替わる際に、ロード時間ゼロ(表示が真っ暗にならない)切り替えが実現できます。 また、単純に切り替わるだけではなく、クロスフェードやワイプ、ページターンなどの演出を行いながら遷移させることもできます。
CG画像や3Dモデル、映像制作を行うことができます。 3Dモデルに関してはライティングやモーション、フェイシャルアニメーションを制作することもできます。
Adobe After EffectsやPhotoshop、Autodesk Maya、3ds Maxなどのクリエイター向けDCCツールのプラグインを開発することができます。 専用フォーマットのエクスポーターやインポーター、編集補助機能やエフェクトの追加など、DCCツールに様々なカスタマイズを加えることが可能です。
チップベンダーが開発したGPU向けに、OpenGL(ESも含む)を実装することができます。 標準仕様以外に、チップ固有の機能なども実装可能です。