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CRIWAREはゲーム開発にどのように役立っている?~サウンド編~

CRIWARE(シーアールアイウェア)は、当社が展開するミドルウェア製品、サービスのブランドです。長年にわたって磨き上げてきた音声、映像に関する技術で、製品のクオリティアップと開発効率化に貢献しています。

本連載では、CRIWAREがさまざまな分野でどうやって利用され、どのように価値を提供しているのかをご紹介していきます。
※先にCRIWAREの基本情報を知りたい方はこちら

本記事では、CRIWAREの原点である「ゲーム」のサウンドに焦点を当て、CRIWAREがどのようにゲーム開発で役立っているのかをご紹介します。

1.膨大な音の組み合わせも自由自在! 数万にもわたるボイス、BGM、効果音を簡単に管理

近年のゲームは全てのセリフを読み上げる「フルボイス」で作られることが増え、ボイス、BGM、効果音などの音声データ総数が数万を超えることも少なくありません。この大量の音声を一つ一つ調整するのは膨大な時間と手間がかかります。

ゲーム内で音声を再生するには細かなサウンド調整が必要です。例えばキャラクターが話している最中はBGMの音量を下げる、複数のキャラクターが登場したら同時に話す人数を制限する、などです。CRIWAREはこのような音声データを効率よく調整、管理可能なツールを提供しています。

また、一般的には完成された効果音を鳴らすことが多い中、CRIWAREを使って音の素材をリアルタイムに組み合わせ、効果音のバリエーションをたくさん作り出すこともできます。

例えば、同じ足音の繰り返しだとロボットみたいになってしまいますよね。でも、CRIWAREを利用すれば複数の足音を自動で組み合わせた自然な足音を作成したり、土の上や草の上など歩く場所による足音に変化をつけたり、といった編集を行えるのです。

2.どんなプラットフォームでも! 作るデータは一つだけでOK

近年のゲームは、異なるゲーム機やPC、スマートフォンなど、さまざまなデバイスで提供することが一般的です。このようなマルチプラットフォーム対応は、デバイスごとにプログラムのサウンド処理を調整する必要があり、ひとつひとつのプラットフォーム向けに調整しようとすると手間がかかります。

CRIWAREを利用すればこの作業の自動化が可能です。一つの音声データを作るだけで各プラットフォーム向けに最適な調整が行われ、手間が大幅に軽減されるのです。

3.設定した音の確認が簡単! 手間を省いて開発を効率化

音声データを用意し、組み合わせて設定したら、今度はゲーム内でどのように聞こえるかの確認が必要です。CRIWAREを活用すると、ゲーム中に鳴る音の確認も簡単になります。

通常であれば、サウンドデザイナーが作った音声データをプログラマーに渡し、プログラマーがそのデータをアプリケーションに組み込んで音を確認、という作業工程になります。

CRIWAREを使えば、音を作った編集ソフト上でそのまま確認が可能になります。細かな試聴テストを繰り返す必要があるサウンド制作が非常に効率的になります。

以上、CRIWAREがゲーム開発のサウンド分野でどのように役立つかを、3つご紹介しました。もちろんこれらはメリットのごく一部であって、他にもゲーム制作に役立つ機能をたくさん備えています。

CRIWAREはゲームをはじめとした、さまざまな分野の開発者向けミドルウェアです。実際にどのように役立つのか、開発業務に携わらない方にはわかりづらいかもしれませんが、音声・映像の面から開発実務をサポートする技術と思っていただければと思います。CRIWAREロゴが出ているゲームを遊ぶときには、ぜひ思い出してください。

(掲載日:2025年9月24日)