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お知らせ

新年のご挨拶

 新年、あけましておめでとうございます。

 旧年中はCRIの音声・映像技術をさまざまな業界の方にお使いいただきまして、昨年度(2019年9月期)は過去最高の売上高を達成することができました。
 これもひとえに皆様からのご信頼とご支援の賜物と心から感謝しております。

 昨年は、CRIにとって質的な転換を感じる年でした。

 CRI初となるAI製品を世に送り出し、第一興商様のDAMシリーズの最新機種「LIVEDAM Ai」に採用されました。採点のための歌唱評価やキャラクターの表情の生成などに使われています。
 もともと、CRIの前身となるCSK総合研究所は「AI(人工知能)」の研究開発のために設立されました。私自身、AI技術者として入社したこともあり、30年の時を経てAI技術を再び製品化できたことは、非常に感慨深いものがあります。
 これまでのCRIは感性を音や映像で表現する技術を中心に研究開発を行ってまいりましたが、このAI製品は音から感性情報を読み取る認識技術となります。これにより、CRIの事業領域は一方向に伝達する領域から双方向のコミュニケーション領域へ拡大していくものと期待しています。

 また、5月に中国現地法人「CRI China(正式名:上海希艾維信息科技有限公司)」を設立し、中国市場に本格的に進出しました。
 これまでも中国の代理店経由でCRIWARE(当社製品ブランドの総称)の中国展開を行っていましたが、中国のゲーム市場に着実に根を張っていくためには、人や製品、サポートを現地化する必要があると感じ、現地法人設立を決意いたしました。
 今や、中国のゲーム市場は世界で最も大きな市場です。現地法人設立により、中国国内でのコミュニケーションを活性化させ、CRIファン層の拡大とCRIWAREの浸透をめざしてまいります。

 さらに、10月にCRIグループの一員として新たにツーファイブ社が加わりました。
 CRIは独自の音声技術を製品化し、実際にサウンド制作をする方々の効率化や高度化に貢献しています。一方、ツーファイブは、ゲームの音声収録や音楽や効果音の制作を中心に行っているサウンド制作会社です。「クオリティの高いサウンドを、より多くの人に伝えたい」、その思いはCRIもツーファイブも同じです。CRIはサウンド制作現場の生の声を、ツーファイブはCRIの技術力を相互に取り込みあうことで、より高度で高品質なゲームサウンドの創出に貢献できると信じております。

 世の中の流れの変化にともない質的なターニングポイントを迎えたCRI、2020年は飛躍の年にしたいと考えております。
 本年も倍旧のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長 押見 正雄