製品サービス

CRI SOLIDAS

ソフトウェアで音を創るフルデジタルオーディオソリューション

「CRI SOLIDAS」とは、デジタル音声信号処理を組み合わせ、ソフトウェアで多様な音響機器を創る音響機器開発統合ソリューションです。

【TOPICS】

CRI SOLIDASがもたらす6つのメリット

「CRI SOLIDAS」とは

「CRI SOLIDAS」は、汎用マイコン/ FPGA にソフトウェア音声信号処理を搭載することで、多様な音響機器を1chipで実現します。

省電力な出力方式

【ソフトウェア処理によりフルデジタルで出力】

CRI SOLIDASはCRI D-Amp Driverを用いた音声出力に対応しています。

CRI D-Amp Driverは、音声出力処理をソフトウェアで行うことで、外部にはHブリッジ回路(トランジスタと抵抗数個で構成)だけで、スピーカーまでフルデジタルで駆動する独自の方式です。

【消費電力は半分】 

CRI D-Amp Driverによる独自の出力方式によって、同じ音量で出力した際の消費電力は一般的なD級アンプに比べ1/2程度になります。

【消費電力が少ない理由】 

1)一般的なD級アンプはリサンプリングの工程が入りますが、このCRI D-Amp Driverにはその工程がありません。

2)CRI D-Amp Driverはスイッチング回数が少ないため、時間単位でのON損・OFF損が少なくなります。

マルチチャンネルを1chipで実現

【1chipからマルチチャンネル出力】

CRI D-Amp Driverは、汎用マイコンに内蔵されているPWM出力2~4本で1chの音声を出力できるため、マルチチャンネル出力を1chipで実現できます。(出力可能なch数はマイコンのPWM出力の数に依存します)

また、CRI SOLIDASはCRI D-Amp Driver以外にも、USB AudioやSPDIF出力等の多種多様なインターフェースを組み合わせて出力することが可能です。

【出力ch数の一例】

これまでにSOLIDASで製作された製品やデモ機における出力ch数です。

製品マイコン / FPGAマイコン / FPGA メーカー出力段/ICICメーカー出力ch数
ゲーミング
スピーカー
(発売済)
RX72TRENESASNA1150GSNisshinbo Micro Devices2
デモ機2STM32G474STMicroelectronicsSTA516BESTMicroelectronics4
デモ機1Titanium Ti60EFINIXディスクリート Hブリッジ
4

※上記は一例となります。デバイスによっては7.1ch以上の多チャンネル出力にも対応可能です。

独自の出力方式がもたらす低ノイズ・高音質

【ノイズ耐性の高さ】 

差動駆動によって出力するため、スピーカー出力時のノイズが減少します

【低ノイズ】

CRI D-Amp Driverの出力方式は、無音時はスピーカーに電流が流れないため、測定限界レベルの残留ノイズしかありません。

実測値でも、3万円程度のヘッドフォンアンプに比べ少なく、マスタリンググレードのプロ用アンプと同等の低ノイズです。

【原音に忠実(HiFi)】 

一般的なD級アンプ(右図)に比べ、特に低音時の波形がきれいに出力されます。そのため、原音に忠実な再生が可能です。

また一般的なD級アンプ(右図)に比べ、PWM出力がきれいなため歪みが少なく、ノイズも低く抑えられています。

汎用部品使用 & 部品点数削減で、リスク減

【汎用部品で作る音声出力回路】 
音声処理や出力を汎用1chip(マイコン、FPGA)+Hブリッジ回路で実現するため、全て汎用部品で構成することができます。

【部品点数削減】 

音声処理や出力を汎用1chip(マイコン、FPGA)で実現するため、部品点数が減ります。

【リスク軽減】 

製品は汎用部品作られ、また部品数が少なくなります。そのため、部品の調達や在庫のリスクが減少します。

ローコードで開発する音響システム

【音響システム統合開発ツール SOLIDAS Suite(開発中)】 

SOLIDAS Suiteは音響システムの設計をトータルサポートするGUIツール群です。音響製品の開発工程を根本から見直し、DSPの構成から周辺回路のブロック図作成まで、設計作業をGUI上で完結させることを可能にします。どの工程においてもローコードまたはノーコードで開発ができるため、企画・製品デザインから各種エンジニアまで製品開発にかかわるメンバーが設計画面を見ながら、協力・分業しての作業が可能です。(2025年夏提供予定)

【SOLIDASの論理構造 

SOLIDASで作られるシステムを、ソフトウェア論理構成で表したものがこの図です。

プラグイン部分に、各社独自の処理や3rdパーティー製ライブラリの処理を入れることが可能です。

プラグインで機能を拡張して、ローコードで製品としての独自性を発揮することもできますし、CRI製のプリセット機能のみを使って、ノーコードで素早くシステムを作り上げることもできます。

音声信号処理例 

音声信号処理部の機能の例としては、下記のようなものがあげられます。
また、3rdパーティー製のDSP処理をプラグインとして導入できるため、機能拡張が可能です。

機能例
エコーキャンセラーコンプレッサー
ノイズキャンセル音響補正
ゲインコントロール(サードパーティー製)音響補正
イコライザー(サードパーティー製)音場補正

SOLIDAS Suiteによる開発の柔軟性と技術継承

柔軟性な開発対応 

SOLIDAS Suite内のSOLIDAS Artistのデータを変えるだけで、回路構成は同じまま、違う製品を作り出すことができます。

逆に汎用部品の一部の変更が必要となった場合は、SOLIDAS Stageのデータを変えるだけで、回路の違う同じ製品を作ることができます。

標準化と技術継承 

SOLIDAS Suiteで設計することで、設計情報を一元化することが可能です。

一元化することで開発資産の管理がしやすくなり、製品設計の標準化に寄与できます。また、製品の設計情報が開発過程ですべてデータ化されるため、技術継承もしやすくなります。

掲載記事

サポート

・サウンド作り

弊社は音響・音声に関する豊富な経験や高度なサウンド技術に加えて、音響コンテンツの制作や収録が可能なスタジオを有しています。
組込み機器向け音声コンテンツの企画・設計から最終的な調整まで、各段階に合わせた最適なサポートを提供します。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

資料請求・お問い合わせ