株式会社CRI・ミドルウェア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 古川憲司、以下CRI)は、アミューズメント機器で実績がある動画ミドルウェア『CRI Sofdec™(以下Sofdec)』をルネサス エレクトロニクス株式会社製「SH-2A(SH7262)」マイコン向けに展開し、QVGA解像度(320×240ピクセル)15fpsの動画再生を実現致しました。また、「SH-2A」とLCD(液晶)拡張ボードを組み合わせることで『Sofdec』による動画の画質評価が行える、デモプログラムを提供開始致しました。
「SH-2A(SH7262、144MHz)」は、CPU負荷やRAMサイズの制限などから動画再生が難しく、これまでは主に静止画の表示や画像を使ったGUIの実装などへの利用に限定されてきました。このたびCRIは、動画再生ミドルウェア『Sofdec』を使って、「SH-2A」上でQVGAサイズの動画を再生することに成功しました。ブロックノイズが少なく、非常に綺麗な動画再生を実現できます。またSDカードからのストリーミング再生を行っているため、数時間におよぶ長尺な動画再生も可能です。
SH-2Aによる動画再生(QVGAサイズ、15fps)
「SH-2A」に『Sofdec』を使うことで、ディスプレイオーディオやドライブレコーダなどの車載機器や自動販売機といった動作条件の厳しいアプリケーション向けにはもちろん、FA(ファクトリーオートメーション)機器やOA機器、ビルオートメーション、各種機器のサブ液晶などに、手軽に動画再生機能を付加することが可能になります。動画再生をソフトウェアで行うため、将来のハードウェア変更にも対応でき、長期供給が必要なアプリケーションにも適用可能で、優れたコストパフォーマンスを発揮します。
今回、『Sofdec』の画質評価を実際の基板で行っていただけるよう、デモプログラムを無償にて公開致しました。『Sofdec』の再生が可能な「デモプログラム」、「サンプル動画データ」、およびお手持ちの動画データを「SH-2A」向けに変換できる「エンコーダ」を提供致します。
デモの動作には、「SH-2A」マイコン基板とLCD拡張ボードが必要です。「SH-2A」マイコン基板は、インターフェース誌(発行:CQ出版)2010年6月号の付録基板をお使いいただけます。LCD拡張ボードは、北斗電子製「HSB-7264LCD」と若松通商製「WKD-7262LCD」のどちらにも対応しております。また、市販の各種TFT液晶での画質評価も行っていただけるよう、LCDの設定値をユーザ側で変更可能な環境を用意致しました。
■デモプログラム ダウンロードお申し込みページ(無償)
http://www.cri-mw.co.jp/download/sofdec_if201104.html
今回公開するデモプログラムは動画の単純再生ですが、『Sofdec』はさまざまな特殊再生を可能にするミドルウェアです。「SH7268/SH7269」などの新製品、さらには他の高性能プラットフォームを選択することによって、スロー/早送り再生やシーク再生、複数動画の同時再生などを行うことができます。
『Sofdec』はソフトウェアデコーダの特性を活かし、すでに構築された環境やお客様の想定されるハードウェア構成への適用やカスタマイズなどにも柔軟に対応して参ります。詳しくはお気軽にご相談ください。
CRI・ミドルウェア お問い合わせ
http://www.cri-mw.co.jp/contact/
CRI・ミドルウェアは、音声や動画をはじめとする多彩なツール&ミドルウェア製品群『CRIWARE®』を通じて、ゲーム、モバイル、組込み機器の分野で、ユーザビリティの向上、クオリティ向上のための技術やソリューションを提供致します。開発者の皆様の動画や音声に関するお悩みを解決し、よりよい開発環境を提供して参ります。
本リリースに関するお問い合わせ先 広報:尾沢、小柳 E-mail: press@cri-mw.co.jp URL: http://www.cri-mw.co.jp/ |
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