ニュースリリース

2006年5月8日

CRI・ミドルウェア、「Wii™(ウィー)」 向けミドルウェアを提供開始
ゲーム開発用ミドルウェア 「CRI ADX」「CRI Sofdec」「CRI Sound Factory」「CRI ROFS」、Wiiに対応

株式会社CRI・ミドルウェア(本社:東京都港区、取締役COO:野沢隆)は、任天堂株式会社の新しい家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」向けゲーム開発用ミドルウェアの提供を開始致します。

今回、この「Wii」向けに、弊社が有する豊富なミドルウェア製品群をリリースします。具体的には、(1)マルチストリームサウンドシステムを実現する『CRI ADX™』、(2)高画質動画システム『CRI Sofdec™』、(3)サウンド制作の効率化を実現するサウンドオーサリングシステム『CRI Sound Factory™』、(4)フレキシブルなファイル管理に役立つ仮想ディスクファイルシステム『CRI ROFS™』、これら4種類のミドルウェア製品を提供致します。

『CRI ADX™』は、独自のオーディオコーデックとマルチストリーム制御機構を備えており、ディスクメディア上にある複数の圧縮された音声ファイルを高音質でストリーミング再生できます(同時最大ストリーム数は16本以上)。また、グラフィックデータやプログラムなど、音声以外のデータをストリーミングで読み込むことも可能です。さらに、シームレスループ再生機能や、シネマティックサウンド機能(クロスフェード、ボイスハイライト)、3Dサラウンド音響対応など、ゲーム開発を強力にバックアップするさまざまな機能をご用意しております。
(ADXの詳細は、製品情報ページをご参照下さい。)

『CRI Sofdec™』は、高画質・高音質のムービー再生を実現する、圧縮効率の高い動画再生システムです。ゲームのオープニングやエンディングに使用される一般的な単純動画再生はもちろん、複数のムービーを独立・非同期に再生するマルチストリーム再生、複数のムービーを継ぎ目なく自然に連結して再生するシームレス再生、3Dポリゴンの表面上でムービーを再生するテクスチャムービーなど、ゲーム上で動画を扱ううえで有用なさまざまな機能を搭載しています。また、複数の音声トラックを収録したマルチリンガルムービーや、任意に切換可能な複数サブタイトル(字幕)付きムービーにも対応し、近年増えつつある複数国向けタイトル開発に要する工数を大幅に削減することが可能になります。さらに、ムービー自体に透明度や奥行き情報を付加することにより、リアルタイムに3Dポリゴンと動画を融合させるといった、従来にはない、まったく新しい動画の活用手法も提供しています。
(CRI Sofdecの詳細は、製品情報ページをご参照下さい。)

「Wii」では既存機種よりも高画質なムービーや長時間のムービーを収録することが可能です。たとえば、CRI Sofdecを利用し、ビットレートが6Mbpsのムービーデータを10分間搭載したとしても、データサイズは450MBですので、ディスクメディア全体に占める割合を抑えることができ、容量を最大限にご活用頂くことができます。

また、「Wii」向けCRI Sofdecでは、新たにフレームレートが60fpsのプログレッシブムービー再生に対応する予定です。これにより、いっそうなめらかで自然な動画シーンを「Wii」上で表現することが可能になります。

ADX・CRI Sofdecをはじめ、弊社のミドルウェア製品は、「ニンテンドーゲームキューブ®」を含む家庭用ゲーム機、「ニンテンドーDS®」などの携帯ゲーム機、PCやアーケード機、その他各種組み込み機器など、さまざまなプラットフォームに対応しております。すでにワールドワイドで1,000タイトル以上のゲームソフトにご採用頂いており、その使い易さと信頼性には定評を頂いております。今回、これらのミドルウェア製品が「Wii」に対応することにより、「Wii」向けタイトル開発の効率化とコスト削減が促進されると同時に、ミドルウェアによりゲームの表現の幅が広がることにより、圧倒的なクオリティの向上が可能になります。

CRI・ミドルウェアは、多彩なミドルウェア製品群により、ソフトウェアパブリッシャーおよびデベロッパーの皆様がコンテンツの中身の創造・制作に専念して頂けるような環境の実現をお約束致します。

※ Wiiは任天堂の商標です。
※ 本ニュースリリース上に記載されている会社名、製品名等は、各社の登録商標または商標です。

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