導入事例

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株式会社ペガシスインタビュー
若き動画コーデックの「匠」が語る、エンコーダの真実

プラットフォーム

PC

導入製品

CRI Sofdec

2002年11月26日インタビュー

MPEG-4ベースの独自コーデック PegasysとCRI-MWのタッグで実現!?

司会: 現状のコーデックに関して、問題点や改善したい点などはありますか?

堀: コーデックというのは「Sofdec」を指すのでしょうか?

司会: いえ、一般の動画コーデック全般についてです。

田中: 例えば、YUV422対応(※1)とかDCT(※2)のブロックを改善したいとか。

(※1)YUV422対応: 画質向上のため、色の情報を現状のSofdec(YUV420)に比べ2倍にしたもの。
(※2)DCT: 離散コサイン変換と呼ばれる、各ピクセルの情報を周波数成分の情報に変換する手法。8×8ピクセルのブロック単位で変換するため、ブロックごとにノイズが出やすい。

堀: そうですねぇ…。現状のMPEG-1/2は、デコーダ側にフィルタが入っていませんのでブロックノイズなどがストレートに画面に出てしまうのが気になっています。

田中: 確かにそうですね。ゲーム機ではグラフィックチップ側でフィルタを入れているので問題ありませんが、パソコンのモニターではそうはいかないですからね。ソフトでフィルタ処理するのは重そうですね。う~ん…。

堀: 突き詰めていくと、ピクチャタイプ指定の他に量子化行列(※3)の調整なども必要になってくるんですよね。

田中: ウチはエンコード業務も行っています。そのエンコードという職人的な作業のなかで、最適な量子化マトリクス(※3)を探るようなことを人間が担当しています。エンコーダで自動的に量子化マトリクスを調整するような機能はできるものでしょうか?

(※3)量子化行列(量子化マトリクス): 画質を調整するために、エンコーダに指定するパラメータのひとつ。8×8の行列形式の数値で指定する。これらの値は、8×8ピクセルのブロックの各周波数成分の重み付けに影響する。微妙な調整により、エンコード結果の画質が左右されるため、現状では自動化できず人手を介している。

堀: 試行錯誤しながら経験を頼りに調整しているのが現状なので、自動で調整するとなると具体的な法則などを決めるのが大変そうですね。おそらく人間の目と同じような画質評価を行うアルゴリズムが必要になってくると思います。

田中: ウチには「人間エンコーダ」なる職人がいますので、そいつの脳ミソからノウハウを抽出して、堀さんに実装してもらえるといいのかもしれませんね(笑)。

堀: 職人のエンコードテクニックをうまくエンコーダに取り入れられれば良いんですけどね。

松下: 最近はビットレート設定もインフレ気味で、湯水のように使っちゃってます。ディスク容量が厳しい場合はそういうわけにもいかないので、圧縮率も改善したいなと思ってます。

田中: ですので、来年はMPEG-4などをベースに独自の工夫を加えたコーデックを作っていきたいと考えています。TMPGEnc&Sofdecで協力していけたら良いのですが…。

堀: その話っていつから始めます?

田中: 来年の…春くらいかなぁぁぁ(苦笑)?

堀: なるほど(笑)。将来的にMPEG-4もやらなければいけないな~と思っているのですが、主流のプロファイルがまだわからないので…。でも、「Sofdec」でMPEG-4を鍛えられたら面白いですよね!

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