株式会社ナムコインタビュー
3プラットフォーム同時発売! 壮大なプロジェクトを陰で支えたミドルウェアの真実
プラットフォーム
導入製品
CRI ADX / CRI Sofdec / CRI Clipper
司会: 3種類のハードにまたがってCRIミドルウェアが同時に使われるのは、実はこれが初めてなんですよ。そこで、3ハードで同時に使用された感想を教えて頂けますか?
世取山: 使わなかったら、ソウルキャリバーIIはこのタイミングに出せなかったと思います。SofdecもADXも、とにかくすべてのハードに対応していてくれて良かった、というのが感想ですね。
実は、本作の開発スケジュールを立てているときに、どうやっても会社から与えられた納期の中に収まらないことに気付いたんですよ(笑)。そこで、不可能を可能にするためにはどうしたらいいのかと思案したときに、ミドルウェアの使用、というアイデアが浮上してきたんです。今までのナムコの体質ですと、ミドルウェアを使うなんていう選択肢はほとんどないような状態だったんですけどね。そうした体質を打破してでも、このソウルキャリバーIIというミッションを実現しなければいけないという立場に立たされたわけなんです。
押見: 初めてミドルウェアを使われた、とのことでしたが…。
世取山: はい、そうです。正直に言うと、私自身、ミドルウェアの実効性については半信半疑だったんですよ。でも「このミドルウェアを使わないともうどうにもならない!」とまで、ウチのプログラマーに言われちゃいましたから、それなら、と(笑)。ちょうど決断したのが、去年の10月くらいでした。
いざ、こうしてソフトが発売されてみると、あのときの自分の判断は正しかったなぁ、と実感しますね。そしてこの壮大なミッションが成功できたのも、CRIさんのADXやSofdecのおかげだなぁ、と思っています。
小濱: 実際、私達がCRIミドルウェアを使ったことによる実績とか信頼とかって言うのは、社内に広まっていってますからね。
世取山: そうそう。ナムコ内のプロデューサーの間でも、「ADXってどうだったの?」とか「Sofdecって使えた?」っていう会話になるんですよ。さらに、他社の開発者と話をしているときも、話題にはなりますね。そういう時は、ほんと正直に「使ってヨカッタよ!」って話してますよ。そういう意味では、今後、ウチのチームでゲームを開発する際は、ミドルウェアというものをより積極的に使っていくようにしたいなぁ、と思っています。
押見: でも、使ったことのない技術を初めて使うのって、本当に大変だったでしょうね。プログラマーの方が使いたいと言っても、やっぱり世取山さんも説得するべき方っていうのがいらっしゃったでしょうし…。
世取山: そうですね、やっぱりある程度の社内調整は必要ですね。ただ、ナムコ内ってほんと現場主義になっていて、プロジェクト単位で話が進められるようになっているので、プロデューサーが「使うぞ」って決めたら使える環境にはなっています。
とはいえ、他のゲーム会社さんがすべてそうだとは思いませんので、業界全体として、ミドルウェアやツールといった社外の技術を積極的に使っていって効率性を上げていくという方向性が浸透していくべきですよね。
小濱: CRIさんにはぜひ、その立役者になって欲しいところですね。
押見: そういう意味では、ソウルキャリバーIIに使っていただいたのは大きいですよ。3機種同時発売のソフトで、しかもどのプラットフォームでもきちんと動いていて、さらに、クオリティも申し分ない。ウチにとって最高のプロモーションになると思います。実際、先月行われたXboxのミドルウェアイベントやアメリカで開催されたPS2デベロッパー向けのカンファレンスでは、ソウルキャリバーIIを題材にプレゼンさせてもらったんですよ。すごい反響でした。
2021年3月10日(水)、6月9日(水)
「Aeropoint GUI for RX」New Featureオンラインセミナー(ルネサス エレクトロニクス主催)
2021年1月20日(水)~1月22日(金)
2020年12月15日(火)
「Aeropoint GUI for RX」New Featureオンラインセミナー(ルネサス エレクトロニクス主催)2020年12月開催
2020年12月2日(水)~12月4日(金)
「CRI ADX LipSync」が実現する感動的なリップシンクー『ALTDEUS: Beyond Chronos』の魅力的なキャラクターの実在感について開発陣に訊く
MyDearest
「当たり前のこと」をCGキャラクターが表現するには?「THE IDOLM@STER MR ST@GE!!」でCRI ADX LipSyncが実現したスムーズなリップシンクについて開発者に訊く
バンダイナムコエンターテインメント
ジャンルが変わり物量が増えても『龍が如く7』は“声”でドラマを彩る—収録ボイス数はシリーズ最多の約53,000!妥協なきサウンド開発を支えたのは「CRI ADX2」だった
セガゲームス
【インタビュー】歴代サウンドディレクターに聞く!『戦国BASARA バトルパーティー』におけるユーザ目線のサウンド実装とは
カプコン
サーヴァント総数240騎、音源数約40,000個!
『FGO』のサウンドを支える「CRI ADX2」と効果音収録スタジオを初公開
2021年6月1日
IoTサイバーセキュリティ専門企業Terafenceと共同開発した「Vsecure」が沖縄の防衛施設に採用
~片方向通信アーキテクチャで監視カメラへの不正アクセスを完全に遮断~
2021年5月11日
デジタル展示会プラットフォーム「CRI DXExpo」が「Super City/Smart City OSAKA 2021」に採用決定
~来場者に直接アプローチできる「呼びかけ機能」が新たに搭載~
2021年4月20日
【ウェブテクノロジ社ニュースリリース】
ウェブテクノロジの画像軽量化ソリューション「SmartJPEG」が、コマースニジュウイチの新 EC プラットフォーム「ECo2」に標準搭載